デルタ航空のマイルは使い道あり?ANAマイルとの比較で驚きの結果が!
成田空港へ行くと、存在感を示しているのが日系の航空会社であるJALやANAですが、ある一角へ行くと別の国のような光景が広がっています。
デルタ航空がその場所に集中しているのです。
アメリカン航空やユナイテッド・コンチネンタル航空と並びアメリカを代表するメジャーなエアラインとして有名なデルタ空港は日本をアジアの拠点として、多くの航空機を駐機させています。
そこで今回日本に一番なじみの深いアメリカのメジャーキャリア、デルタ航空についてまとめてみようと思います。
Contents
デルタ航空とはアメリカの最大手航空会社!その歴史は深い!!
デルタ航空は海外旅行によく行く方は、馴染みのある航空会社かもしれません。
私もその名前は聞いたことありましたが、実はまだ乗ったことがありません笑
アメリカでは最大の航空会社ですが、ここまで大きくなるのに紆余曲折がありました。
デルタ航空の本拠地はアトランタ
アメリカのアトランタ(オリンピック開催地やコカ・コーラの本社があることで有名)に本拠地を置く航空会社です。
ニューヨークやロサンゼルスなら分かるけど、なぜアトランタに巨大なエアラインがあるの?と思われる方もいるかもしれません。
実はこのアトランタ、単独の空港としては世界一の利用者数を誇るマンモス空港なのです。
国際線も数多くありますが、主に国内線の利用が多く、日本でいう所の新千歳空港のような感じかもしれません。
デルタ航空は破産を経験した苦い歴史がある
簡単に歴史を説明すると1929年に農薬散布の会社が旅客業を開始する所から始まります。
デルタの名の由来は、当時開業した土地がミシシッピ・デルタの周辺であったことからです。
実は現存するアメリカ最古の航空会社になります。
戦後その規模を拡大し、アトランタに現代の乗り継ぎの考え方の元となる「ハブ・アンド・スポーク」システムを構築し、拠点を作ります。
その後も中小のアメリカの航空会社を買収、1991年は倒産したパンアメリカン航空(通称パンナム)の大西洋・ヨーロッパ路線を買収し、国際線においても存在感を発揮します。
2005年本拠地のアトランタを襲ったハリケーン・カトリーナの被害や原油価格の高騰により破産したものの、経営を継続して2007年に再建を完了。
翌年日本でもおなじみのノースウェスト航空と合併し、日本にも拠点を持ちます。
この時から徐々に成田空港の一角がデルタ空港のエンブレムの航空機に変わっていきました。
現在はイギリスのヴァージン・アトランティック航空を買収し、世界でも6大陸すべてに就航する数少ない航空会社であり、世界最大の航空会社の一つとして、またスカイチームの中心として航空業界に君臨しています。
デルタ航空のビジネスクラスについて
デルタ航空のビジネスクラスはデルタ・ワンと呼ばれています。
デメリットから説明すると、すべての路線で設定されているわけではなく、一部の長距離国際線(成田からハワイなど)やアメリカ国内の国内線(大まかに説明をするとニューヨークからロサンゼルス、サンフランシスコやラスベガス、ワシントンDCからロサンゼルス、アトランタからホノルルなど)のみの設定です。
シートは180度リクライニングでベッドになりますし、寝具はアメリカの一流ホテルが開発したものを使用しています。
料理も大きめのトレーテーブルにシェフ監修の機内食、ワインはマスターソムリエ(ロンドンのマスターソムリエ役員会議が認定するソムリエの頂点、日本には田崎さんの他数名しか認定されていない。)のアンドレア・ロビンソン氏が厳選したものを楽しむことができます。
もちろんコンセントやUSBの端子付きで充電も気軽にできます。
機内のスクリーンも大型で、ノイズキャンセリングヘッドフォンがついています。
また、空港クラブの利用やスカイプライオリティと呼ばれる手続き、搭乗、荷物の受け取りを優先的に行うサービスの利用もでき、機内だけでなく空港内でも優遇されます。
アメニティも充実しており、耳栓、アイマスク、ニューヨークの老舗化粧品ブランドのキールズリップバームなどが入ったパックが用意されています。
デルタ航空のマイル事情とはー特徴とANAマイルとの比較も
デルタ航空のマイルは、デルタスカイマイルと呼ばれています。
スカイマイルはアライアンスの一つである「スカイチーム」内で他社の航空会社と共通して利用できます。
ちなみにANAはスターアライアンス、JALはワンワールドというアライアンスに加盟していますので、デルタ航空とマイルの共有はできません。
アライアンスが異なり、ANAマイラーとしては使いづらそうなデルタスカイマイルですが、デルタ航空ならではのメリットもあるのです。
デルタ航空の会員制度はメダリオン
デルタ航空にも会員制度があります。
ANAでいうプレミアムメンバーです。
ANAの場合は、ブロンズ、プラチナ、ダイヤモンドという3つのランクに分かれていました。
ANAプレミアムメンバーについては以下の記事に書いています。参考にご覧ください。
デルタ航空の会員制度は「メダリオン」と呼ばれています。
メダリオンは全部でシルバー、ゴールド、プラチナ、ダイヤモンドという4つのランクに分かれています。
メダリオンの資格を得るためには、ANAでいうプレミアポイントに当たるMQM(メダリオン会員資格取得必要マイル)というのを貯める必要があります。
それぞれのメダリオンランクで必要なMQMは・・・
- シルバーメダリオン 25,000MQM
- ゴールドメダリオン 50,000MQM
- プラチナメダリオン 75,000MQM
- ダイヤモンドメダリオン 125,000MQM
となっています。
ちなみにメダリオンは、MQMの繰越制度があり、例えば一般会員が40,000MQM貯めたとした場合、シルバーメダリオンになれますがゴールドメダリオンには10,000MQM足りません。
その場合は翌年に10,000MQMは繰越になり、残り15,000MQM貯めればゴールドメダリオンになれるということになります。
なんともお得な制度でANAプレミアムメンバーよりも簡単にランクアップできるようになっています。
(ANAの場合は繰越制度はありません)
もちろんダイヤモンドが最上級のランクになり、それだけ優遇されたサービスを受けることができるのですが、どんなサービスが受けられるのでしょうか?
フライト特典
メダリオン会員の方への特典として、より快適な座席が用意されます。
デルタ・コンフォートプラスおよびファーストクラスの設定があるすべてのフライトで、無制限の無償アップグレードが利用できます。
また米国50州内のフライトで、ご出発日当日のデルタ・ワンへの無償アップグレードも利用できます。
手数料免除
メダリオン会員への特典として、以下の手数料はデルタ航空が負担してくれます。
空港内の特典
チェックインから手荷物受け取りまで、スムースにご旅行できるように、以下の特典があります。
カスタマーサービス
スカイマイル担当またはデルタ航空予約センターにお電話すれば、メダリオン会員すべての方に優先的に対応してくれます。
スカイチーム特典
世界中のスカイチーム加盟提携航空会社を利用する場合、メダリオン特典を受けることができます。
レンタカーの特典
メダリオン会員の方は、ハーツレンタカーの利用でより多くのマイルを獲得できるほか、さらなる特典が付いたハーツGoldプラス・リワーズプログラムのエリート・ステータスを獲得できます。
デルタバケーション
すべてのメダリオン会員の方は、デルタバケーション(デルタ航空のパッケージ旅行)での予約(マイルでのご予約を含む)1件につき最大300ドルお得になります。
デルタ航空のクレジットカードで使えるのは1択しかない!
デルタスカイマイルの大きな特徴は、マイルに有効期限がないのがメリットになります。
それとマイルはスカイチームのマイル、スカイマイルになりますので注意が必要です。
一般的に有名なのはデルタJCBカード
クレジットカードとして日本国内では、代表的なカードにデルタ スカイマイルJCBカードがあります。
国際ブランドのJCBが発行しているデルタ航空のクレジットカードです。
3種類のカードが用意されており、100円で1マイル貯まる年会費1500円(税別)のテイクオフカード、100円で1.3マイル貯まる年会費10,000円(税別)の一般カード、100円で1.5マイル貯まり、一年ごとの継続で2000マイルずつ加算される年会費18,000円(税別)のゴールドカードがあります。
デルタアメックスゴールドカードは恐ろしく優秀なカード!
他にもダイナーズクラブ、VISAブランドのデルタスカイマイルカードがあり、それらは2~3万円の年会費になりますが、私がオススメするというかデルタのクレジットカードとしてはこれしかないと思うのが、デルタアメックスゴールドカードです。
このカードのすごいところは、カードを持つだけでゴールドメダリオンの資格が手に入るのです!
年会費は26,000円(税別)ですが、年会費を払えば優先搭乗ができたり、アップグレードができるのはこのカードしかないと思っています。
なのでデルタ航空を頻繁に利用する人は絶対にこのカードを手に入れてください。
デルタアメックスゴールドカードは本サイトから入会でボーナスマイルを獲得!
デルタアメックスゴールドは入会する際にボーナスマイルをもらえますが、本サイトから経由して入会すると合計35,000ものボーナスマイルをもらえるキャンペーンを実施中です!
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デルタ航空の特典航空券はANAと比較してお得?
さて、マイラーであれば気になってしまう特典航空券についてです。
デルタ航空の特典航空券のマイル数はちょっとわかりずらいです。
サイトを見てもはっきりいってよくわからないので、本サイトでまとめてみました。
さらにどれだけお得かわかりやすいように、ANAマイルの特典航空券とどれくらいマイル数が違うのかを比較してみました。
デルタスカイマイルの特典航空券は地域が多岐に分かれてマイル数が決まっています。
デルタのホームページでみてもよくわからないので、ANAとの比較表で解説したいと思います。
なお、デルタ航空はファーストクラスの設定がないため、ANAのファーストクラスのみを記載しています。
参考にしてください。
日本→韓国
まずは韓国ですが、ハイシーズンはデルタ航空の方がお得です。
これは航空会社を選ぶ際、韓国行きはデルタ航空という手もありですね!
ただし、韓国へはデルタ航空の直行便は運行していないため、大韓航空を利用することになります。
シーズン | 座席クラス | 必要マイル数 | |
デルタ | ANA | ||
ローシーズン | エコノミー | 15,000 | 12,000 |
ビジネス | 30,000 | 25,000 | |
レギュラーシーズン | エコノミー | 15,000 | 15,000 |
ビジネス | 30,000 | 30,000 | |
ハイシーズン | エコノミー | 15,000 | 18,000 |
ビジネス | 30,000 | 33,000 |
日本→台湾・香港・中国・フィリピン
各種アジアへはエコノミー、ビジネスクラスともANAの方がかなりマイル数としてはお得です。
ここから一気にANAとの差がついてしまいます。
シーズン | 座席クラス | 必要マイル数 | |
デルタ | ANA | ||
ローシーズン | エコノミー | 35,000 | 17,000 |
ビジネス | 60,000 | 35,000 | |
レギュラーシーズン | エコノミー | 35,000 | 20,000 |
ビジネス | 60,000 | 40,000 | |
ハイシーズン | エコノミー | 35,000 | 23,000 |
ビジネス | 60,000 | 43,000 |
日本→東南アジア
東南アジアもANAの方が10,000〜20,000マイルくらい有利です。
なお、ここからANAはファーストクラスが出てきます。
こうやってみても、ANAのファーストクラスが100,000マイルくらいで乗れるのはすごいですよね!
シーズン | 座席クラス | 必要マイル数 | |
デルタ | ANA | ||
ローシーズン | エコノミー | 45,000 | 30,000 |
ビジネス | 80,000 | 55,000 | |
ファースト | なし | 105,000 | |
レギュラーシーズン | エコノミー | 45,000 | 35,000 |
ビジネス | 80,000 | 60,000 | |
ファースト | なし | 105,000 | |
ハイシーズン | エコノミー | 45,000 | 38,000 |
ビジネス | 80,000 | 63,000 | |
ファースト | なし | 114,000 |
日本→ハワイ
日本人がよく行く定番スポット、ハワイです!
ここまでくると、ほぼダブルスコアの差がつきました!!
これは比較するまでもなく、ANA1択ですよね!?
シーズン | 座席クラス | 必要マイル数 | |
デルタ | ANA | ||
ローシーズン | エコノミー | 70,000 | 35,000 |
ビジネス | 140,000 | 60,000 | |
レギュラーシーズン | エコノミー | 70,000 | 40,000 |
ビジネス | 140,000 | 65,000 | |
ハイシーズン | エコノミー | 70,000 | 43,000 |
ビジネス | 140,000 | 68,000 |
日本→アメリカ・カナダ
アメリカ大陸は、デルタ航空を利用するか提携航空会社を利用するかでマイル数が変わってきます。
それでもANAとほぼダブルスコアです。
なお、アメリカ本土を飛ぶ提携航空会社は、チャイナエアライン、大韓航空などです。
シーズン | 座席クラス | 必要マイル数 | |
デルタ | ANA | ||
ローシーズン | エコノミー | 70,000〜80,000 | 40,000 |
ビジネス | 170,000〜180,000 | 75,000 | |
ファースト | なし | 150,000 | |
レギュラーシーズン | エコノミー | 70,000〜80,000 | 50,000 |
ビジネス | 170,000〜180,000 | 85,000 | |
ファースト | なし | 150,000 | |
ハイシーズン | エコノミー | 70,000〜80,000 | 55,000 |
ビジネス | 170,000〜180,000 | 90,000 | |
ファースト | なし | 165,000 |
日本→メキシコ
メキシコ線は、ダブルスコア以上の差がついてしまっています!
デルタ航空のビジネスクラスが、ANAのファーストクラス以上のマイル数になってしまいましたね・・・
シーズン | 座席クラス | 必要マイル数 | |
デルタ | ANA | ||
ローシーズン | エコノミー | 100,000 | 40,000 |
ビジネス | 180,000 | 75,000 | |
ファースト | なし | 150,000 | |
レギュラーシーズン | エコノミー | 100,000 | 50,000 |
ビジネス | 180,000 | 85,000 | |
ファースト | なし | 150,000 | |
ハイシーズン | エコノミー | 100,000 | 55,000 |
ビジネス | 180,000 | 90,000 | |
ファースト | なし | 165,000 |
日本→ヨーロッパ
ヨーロッパ路線もANA有利です。
デルタ航空はヨーロッパ線は提携航空会社のみです。
利用できる航空会社は、エールフランス、KLMオランダ、アリタリア、アエロフロートロシア、チャイナエアライン、大韓航空、などです。
シーズン | 座席クラス | 必要マイル数 | |
デルタ | ANA | ||
ローシーズン | エコノミー | 100,000 | 45,000 |
ビジネス | 160,000 | 80,000 | |
ファースト | なし | 165,000 | |
レギュラーシーズン | エコノミー | 100,000 | 55,000 |
ビジネス | 160,000 | 90,000 | |
ファースト | なし | 165,000 | |
ハイシーズン | エコノミー | 100,000 | 60,000 |
ビジネス | 160,000 | 95,000 | |
ファースト | なし | 180,000 |
日本→オセアニア
最後にオセアニアです。
こちらのANA有利なのは変わりありません。
オセアニアも提携航空会社のみです。
チャイナエアライン、大韓航空、ベトナム航空、ガルーダインドネシア、ヴァージンオーストラリアなどです。
シーズン | 座席クラス | 必要マイル数 | |
デルタ | ANA | ||
ローシーズン | エコノミー | 70,000 | 37,000 |
ビジネス | 130,000 | 65,000 | |
レギュラーシーズン | エコノミー | 70,000 | 45,000 |
ビジネス | 130,000 | 75,000 | |
ハイシーズン | エコノミー | 70,000 | 50,000 |
ビジネス | 130,000 | 80,000 |
まとめると
それではデルタとANA、どちらを利用すべきか総評してみます。
結論を言うと基本的にはANAを利用してください。
なので、いままで通りANAのマイルを貯めていきましょう!!
ただしデルタ航空を利用するメリットもあります。
まずは、韓国線のマイル交換数が少ないこと。
韓国に行く場合はデルタスカイマイルを利用してもいいと思います。
また、デルタ航空はANAよりも比較的マイルが貯めやすいです。
国内線の他社航空会社を利用しても500マイルもらえるくらい太っ腹なので、お金をかけなくても貯めやすいイメージがあります。
なので、ANAマイルを貯めてANAの飛行機に乗ったついでにデルタスカイマイルを貯め、スカイマイルが貯まったらデルタ航空を利用するという形でもいいと思います。
なんにしても陸マイラーとしてデルタスカイマイル1本で貯める必要はないということです。
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